この頃、古来より親しまれてきた山菜のひとつ、わらびも育つ。
わらびの根から採る「本わらび粉」はわらび餅の原料で、強い粘り気と豊かな自然の風味が特徴だが、現在では生産量が少なく貴重なものとなっている。
わらびの根はそのままでは灰汁が強く、わらび粉にするには「さらし」という工程が不可欠。しかし、さらしすぎると本来の風味まで失われてしまう。
ちょうど良い按配にさらされた粉でつくられたわらび餅は、風味豊かで、粘りもあり、口溶けもよい。黒い色は本来の風味を残した証。
現在では寒天や澱粉などで作られることの多いわらび餅、永楽屋では昔ながらの素材と製法によって、わらび本来の風味にこだわっている。深く炒った香ばしいきな粉が、自然の味わいをより引き立てる。




